女性の社会進出と少子化

一昔前までは、よほど義務教育中に頭がよく、教師や看護師など女性の働ける仕事に就くという女性以外は、学問は必要ないといわれてきました。
男性が外で仕事をするのを家で守るのが女性の役割とされ、学校が終わると花嫁修業をしてお見合いで結婚というパターンが一般的でした。
そのため若くして結婚し子供がたくさんいる家族が実に多かったものです。
戦争が終わり、民主主義の精神が日本に入ってくると、考え方は大きく変化していきます。
今まで男尊女卑だった考え方が男女平等の世の中になりました。
今まではよほど頭のいい女性しか進めなかった高校や大学も男性と同じように進むようになったことから進学率もアップし、女性たちの働く場もどんどん増えていきました。
今まで男性しかいなかったような職場にも女性が入り込むようになってきています。

そうなると女性たちは仕事に生きがいを見出すようになりました。
しかし、女性にはどうしても避けては通れない道があります。
妊娠と出産です。
そのほかのことは男性と協力しながら出来たとしても、妊娠と出産だけは男性は変わることは出来ません。
また、出産を控えるとどうしても最低4ヶ月くらいは仕事から離れなくては成りません。
これが原因で仕事をしていてもなかなか大きな仕事を任せてもらえなかったり、役職からはずされてしまったりすることが多いのです。
仕事に生きがいを見出している女性たちにとっては、出産で仕事上の立場が弱くなるくらいなら子供を生まないで仕事に集中したいという思いが強い女性が多く、それが近年の少子化につながっているのです。
少子化を解消させるためには、出産というライフイベントを経験しても職場での立場が変化しないような環境と、小さな子供がいても働ける環境つくりが必要といえます。

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